(財)日本穀物検定協会の食味試験ランキングで18年以上 特A の評価を連続で獲得している産地と銘柄が2つだけ存在します。新潟県産の【コシヒカリ】と山形県庄内産の【はえぬき】です。
最高品質の山形県産【はえぬき】ですが、その中でも美味しいと評判の地域が存在します。
それは、山形県と秋田県の県境に位置する、出羽富士と呼ばれる鳥海山から、流れ出る川水がかかるほんのわずかな地域。
鳥海山には小氷河とされる万年雪があり、その小氷河の雪解け水がブナ原生林をゆっくり時間をかけて透り山麓に湧き出します。
その贅沢な水で育ったお米を『氷河米』と名付けました。我家のお米でもその地域以外で栽培したお米は『氷河米』としては販売しておりません。
さらに22年産からは、『氷河米』に新しい仲間(品種)が加わりました。『氷河米』と同じ規準を設定し、同じ水で育て、作付け、栽培した「氷河米 つや姫」「氷河米 ミルキークィーン」「氷河米 ひとめぼれ」です。
23年産は「氷河米 コシヒカリ」も加わり、はえぬき、つや姫は山形県特別栽培米を認定済み。
25年産からは「氷河米 はえぬき」を筆頭に「氷河米 つや姫」「氷河米 ミルキークイーン」「氷河米 ひとめぼれ」「氷河米コシヒカリ」すべて、山形県特別栽培米認定となりました。
1、鳥海山から流れ出る日向川の水がかかっていること。
2、栽培地域は次の3項目が該当すること。
※日向川から北は1000m以内の田んぼであること。
※荒瀬川から南は1000m以内の田んぼであること。
※日向川と荒瀬川の合流付近のJRの線路より東側であること。
3、無駄な農薬散布はしていないこと。必ず山形県の特別栽培米と同レベル以下の農薬の使用に抑えること。
山形県慣行栽培 (全品種共通)20カウント
山形県特別栽培米 (全品種共通)10カウント
4、科学肥料の使用を減らすこと。山形県の特別栽培米と同レベル以下を目標に化成肥料を減らすこと。
山形県慣行栽培 (はえぬき)化成窒素成分8,12kg/10アール
山形県特別栽培米 (はえぬき化成窒素成分4,06kg/10アール
5、一生懸命お米を栽培していること。(これが大事!!)
コシヒカリは栽培地は広がっていて、南東北から南九州で栽培されています。
広まった理由として、適正地が広く、比較的どこでもある程度の品質の良い食味のお米が生産され、味も日本人好みの味であるためと考えられます。
コシヒカリの名前は、開発に関わった新潟県と福井県、両県がかつて含まれていた「越国」(こしのくに)にちなみ、「越の国に光輝く米」という願いを込めて「コシヒカリ」と命名されました。
なお、コシヒカリと掛け合わせることで、新たな品種の育成が各地で多数試みられています。代表的な品種として、あきたこまち・ヒノヒカリ・ひとめぼれ など。
味の特徴としては、アミロース、アミノペクチン、タ ンパク質等の、それぞれのバランスがよく粘り・つや・香りが優れ、弾力があり、保存性に優れています。
米の食味ランキング (財)日本穀物検定協会 | ||||||||
都道府県 | 地区 | 品種 | 23年 | 22年 | 21年 | 20年 | 19年 | 18年 |
青森県 | 中弘南黒 | つがるロマン | A | A | A | A | A | A |
岩手県 | 県北 | いわてっこ | A′ | A′ | A′ | A′ | A | − |
宮城県 | 県中 | ひとめぼれ | 特A | A′ | 特A | A | 特A | 特A |
秋田県 | 県南 | あきたこまち | A′ | A′ | A′ | A′ | A′ | A |
山形県 | 庄内 | はえぬき | 特A | 特A | 特A | 特A | 特A | 特A |
福島県 | 会津 | ひとめぼれ | 特A | A′ | A | A′ | A | A |
茨城県 | 県北 | ゆめひたち | A′ | A′ | A′ | A′ | A′ | A |
栃木県 | 県中 | なすのひかり | 特A | A | A | A | − | − |
群馬県 | 中毛 | ゴロピカリ | A′ | A′ | A′ | A′ | A′ | A′ |
埼玉県 | 県東 | コシヒカリ | A′ | A′ | A′ | A′ | A′ | A |
千葉県 | 県南 | コシヒカリ | A′ | A | A | A | A | − |
神奈川県 | 県西 | キヌヒカリ | A′ | A′ | A′ | A′ | A′ | A′ |
新潟県 | 上越 | コシヒカリ | A | 特A | A | A | A | A |
新潟県 | 魚沼 | コシヒカリ | 特A | 特A | 特A | 特A | 特A | 特A |
※食味試験のランクは、複数産地のコシヒカリのブレンド米を基準米とし、これと試験対象産地品種を比較して特に良好なものを「特A」,おおむね同等なものを「B」、劣るものを「B'」として評価を行い、毎年食味ランキングとして発表しています。